1日に行われた杭州アジア大会陸上男子3000メートル障害決勝で3位に入賞した 砂田 晟弥(せいや)さん 石川在住 21歳
ストイックに、世界で戦う
○…中国の杭州で開催されたアジア大会陸上男子3000m障害決勝に出場し、8分26秒47で3位に入賞、銅メダルに輝いた。口をつくのは喜びかと思いきや「目標だった自己ベストの更新まで0・1秒ほど届かなかった」。己への厳しさが悔しさをにじませた。
○…兵庫県姫路市生まれ。幼い頃から近所の山や川で遊ぶのが大好きだった。中学から本格的に陸上に取り組み、中学3年のとき400mで全中優勝。姫路商業高校では400mハードルの選手として活動したが、インターハイの出場経験はなく「周りからの期待に応えられず、自分を責めることもあった」と思い悩んだ日々を振り返る。
○…転機となったのは18歳のとき。父親の知り合いだった当時のプレス工業陸上競技部監督から誘われた。「自分には陸上しかない」との思いから入部を決意し長距離種目に転向した。1、2年目は伸び悩んだが、自ら勝負の年として臨んだ3年目に飛躍。10000mで国内トップレベルの28分台のタイムをたたき出すなど努力が結実した。その後は短距離時代に培った技術を生かし、昨年には全日本実業団大会の3000m障害で6位入賞。今年8月には、同種目で世界陸上競技選手権大会に初出場した。
○…普段の練習に加え、オフの日もジョギングや散歩で体を動かす。「散歩では辻堂、湘南台の方にも足を運んだり。リフレッシュにもなるので」と笑顔を見せる。目下の目標は来年のパリ五輪出場。「必要なのは勝負強さ。世界で戦うにはラスト1000mが重要。ペースアップに対応しながら、いかに無駄な動きをせず追い込めるか」と目標を設定する。「世界が手に届くところまできた。チャンスを生かすも殺すも自分次第」と決意を示す。
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