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藤沢 文化

公開日:2023.12.08

加藤 和久さん(58)加藤左官工業(有)
横のつながりで技術革新
左官

 「まだ若くして表彰していただいて、身に余る光栄だ」とうれしさをにじませる。県左官業組合連合会の副会長としての活動を含めた業績が認められた中で、「大事なのは横のつながり」と話す。

 過去には日本左官業組合青年部の一員として「横のつながり」を深めた。岐阜の同業仲間からの紹介で、環境にやさしいビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)を活用した外断熱工法を取り入れた。「新しい技術も活用するが、コテで作業するという基本は同じ」と説明する。

 高校を卒業後、専門学校を経て就職。5年ほどは現場の下仕事をこなし、昼休憩の合間に壁塗りの練習をした。40年経った今も現場で腕を磨き続ける。「一生修行のつもりでいる。養生から仕上げの一塗りまで、『仕事の収まり』を意識する」とプロとしての役割を語る。

 工期の長い湿式工法は敬遠された時期もあったが、「環境や健康への配慮で需要も高まりつつある。必要なのは人手不足への対策。左官業は必ずなくならない」と未来を見据えた。

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