選挙権のない子どもたちがリーダーを選ぶなら――。2月18日に投開票が行われる藤沢市長選挙に合わせて子どもが立候補者に模擬票を投じる「こども選挙」が行われる。市民有志から成る実行委員会の主催。同実行委では「一人でも多くの子どもと大人が選挙に関心を持ち、参加してほしい」と呼び掛ける。
こども選挙は、子どもたちへリアルな学びと地域社会への参加機会を提供することで、民主主義について学んでもらうことを目的としている。2022年10月の茅ヶ崎市長選を皮切りに海老名市やさいたま市など全国に広がりを見せ、キッズデザイン賞の内閣総理大臣賞などを受賞した。
今回の実施に向けては高校の社会科教諭ら市民有志が実行委員会を結成。昨年12月に募集したこども委員に、小学生から17歳までの15人が集まった。1月に3回のワークショップがあり、選挙の仕組みや民主主義について学び、藤沢市の好きなところや魅力について意見交換。特定の候補者を応援することを他の人に言ったり、SNSで発信したりしてはいけないことなど公職選挙法についても学習した。
候補者へ3つの質問
20日と28日に行われたワークショップでは、立候補予定者に対する質問を考え、【1】「どうして市長選挙に立候補したのですか」【2】「市長になったら何をしたいですか」【3】「勉強はYouTubeやチャットGPTが教えてくれるのに、なぜ学校に行くのですか」の3つに決めた。
これらの質問は実行委員会の大人サポーターが各立候補予定者へ届け、質問に対する回答を約2分間の動画に収録。動画には編集を加えず、2月11日の告示日から「こども選挙」のホームページで公開するという。
投票会場は、藤沢駅前のサンパール広場と湘南台駅地下広場、辻堂駅付近に設ける予定。市選挙管理委員会の協力を得て、本物の投票箱を設置し、受け付けは子ども委員らが担当。時間は午前10時から午後3時。インターネットでの投票もできる。開票結果は、投票日から1週間後をめどに発表する。
実行委員長の小林麻子さんは「自分の住んでいる市の市長を選ぶということに関して、こどもたちの関心を高め、親子で選挙に関する会話が増え、関心が高まることを期待する」と話す。
こども選挙に関する詳しい情報はホームページ(「ふじさわこども選挙」で検索)まで。
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