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公開日:2026.10.30

世界ろう野球大会 白球に心震わせろ 日本初開催、藤沢と横須賀で

  • 音に頼らずにプレーする選手

    音に頼らずにプレーする選手

  • 日本選手団(いずれも同協会提供)

    日本選手団(いずれも同協会提供)

 聴覚障害のある選手たちによる野球の世界一決定戦「2026世界ろう野球大会」(WDBC)が11月1日(日)〜3日(火)の3日間、藤沢市の八部野球場と横須賀市の横須賀スタジアムで開催される。(一社)日本ろう野球協会の主催。日本が世界大会のホスト国を務めるのは、今回が初。

 ろう野球の基本ルールは健常者の野球と同じだが、選手の聞こえの程度による有利不利をなくし公平性を保つため、試合中は補聴器や人工内耳を外してプレーする。打球音や声による指示、審判のコールが聞こえない中で、選手たちは審判の身振りや周囲の状況を目で捉え、手話やサイン、ジェスチャー、視線(アイコンタクト)を張り巡らせて一瞬の判断を下す。

 2024年2月に台湾で初開催され、今年が2回目の大会。「誰もが夢に挑戦し、輝ける社会を」を掲げ、今大会には日本、アメリカ、メキシコ、台湾、香港の計5チームが参戦する。

手話と目でつなぐ絆

 野呂大樹監督率いる日本選手団は、前回優勝チーム。日本代表は全国から選抜された実力者が集い、大学・社会人野球で活躍する選手たちが名を連ねる。手話やアイコンタクトを駆使した独自の連係プレーを武器に、大会2連覇に挑む。

 日本代表は、責任感やチームへの貢献度を総合的に判断して選出されたという。野呂監督は「言葉だけに頼らず心を通わせ、全員で一つのプレーをつくり上げるのが強み」と自信をのぞかせる。中島祐次コーチも「手話の習熟度や表現の違いを互いに理解し、歩み寄ることで一体感を高めてきた」と振り返る。

 日本代表には地元・神奈川ゆかりの選手も多数選出されている。かつて甲子園の開幕試合にも出場した経験のある内野手の安藤北斗選手は「ずっと横浜で育ってきたので、お世話になった方々も来る。音に頼らず目と目でつながる姿を見てほしい」と意気込む。また、外野手を務める冨樫由稀選手も「声が聞こえない分、目で次のプレーを予測している。観戦する際にはぜひ、迫力や緊張感を感じてほしい」と呼びかける。投手の桑原陵太選手は「特別視せずに、普段の野球観戦の時のように見てほしい」とし、「生まれ育った神奈川で世界大会が開かれることに感謝し、チームに貢献したい」と言葉に力を込めた。

全試合が無料

 開幕前日の10月31日(土)正午から八部野球場で開会式が行われる。11月1日(日)・2日(月)に両球場で予選リーグ、3日(火)は横須賀スタジアムで3位決定戦(午前9時〜)と決勝戦(午後0時30分〜)を実施。全て無料観戦。

 4日(水)は予備日。会場所在地は、八部野球場(鵠沼海岸6の12の1)、横須賀スタジアム(横須賀市夏島町2の2)。

 問い合わせは同協会事務局のメール(deafbaseball@jdba2020.jp)、大会詳細は公式ホームページ(https://jdba2020.jp)から。

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