藤沢 社会
公開日:2024.04.19
市87公共施設の電力
廃棄物発電でCO2削減
コスモ石油が供給開始
藤沢市は4月1日から、公共施設に供給される電力を市内で賄う取り組みをコスモ石油マーケティング(株)(東京都中央区)とコスモエネルギーソリューションズ(株)(同)の2社と連携して開始した。廃棄物再利用による資源有効活用で、二酸化炭素の排出量の削減を推進している。
市北部環境事業所で廃棄物焼却時に発生する熱を利用し、蒸気でタービンを回すことでCO2を排出せずに電力を生み、市役所本庁舎や市立小中学校など87の施設に供給している。
市は2014年から、再生可能なクリーンエネルギーを扱う新電力会社と連携し、官民一体で事業を行ってきた。21年には「藤沢市気候非常事態宣言」を表明し、50年までの二酸化炭素排出実質ゼロを目指す。22年には「藤沢市環境保全職員率先実行計画」を策定。30年度における温室効果ガス排出量を13年度比で56%削減する目標を掲げ、13年度から22年度までに22・2%のCO2を削減している。目標の達成に向け、市環境総務課は「引き続き再生可能エネルギーの促進を進めていくとともに、太陽光発電システムの導入や、省エネへの取り組みを進めていく」としている。
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