藤沢 社会
公開日：2024.05.31
湘南台高校
付け毛の生徒 集合写真から外す
担任に事前確認も「校則に反する」
県立湘南台高校で今年４月、クラスの集合写真を撮影する際、付け毛（エクステンション）をつけていた女子生徒１人が外されていたことが関係者への取材で分かった。学校側は校則に基づく指導だったとしているが、生徒は前年度の担任に可否を確認したところ問題ないという趣旨の回答を受けていたという。
関係者によると、集合写真は内部向けの資料として４月９日に撮影。担任から付け毛を指摘された女子生徒はその場で外すことができなかったため、「髪の毛を結ぶ」と申し出たが、校則に反していることを理由に外れるように指示されたという。
同校校則では「パーマ、染色、脱色など頭髪に手を加えない」との規定を設けるが、付け毛に関する明確な記載はない。生徒が春休み前、校外活動で必要だったことから前年度の担任に相談したところ、問題がない旨の回答を得ていた。新年度が始まってからも学校から指摘はなかったことから、着用を続けていたという。
その後、保護者からの問い合わせがあり、学校側は「教員間で情報共有が不足しており、配慮が足りなかった」と説明し謝罪。生徒本人へは前任の担任の対応を問題視する発言はあったが、指導そのものに関する謝罪はなかったという。同校は再撮影を約束したが、29日現在で実施はされていない。
指導について、同校の荻野賢副校長は「配慮が足りないところはあったと思うが、校則に基づいた判断で指導の範囲内と捉えている」と述べた。
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