藤沢市自治町内会連合会協議会会長に5月31日に就任した 石井 博之さん 鵠沼橘在住 88歳
支え合いの心、次代へ
○…市内13地域の自治町内会連合会をつなぐ組織として発足した協議会の仕掛け人の一人。3年の活動を経て2代目の大役を受けた。コロナ禍もあり、加入率が右肩下がりの中だからこそ、その必要性を痛感。「防災、防犯といった地域の安全から資源(ごみ)の処理など果たしてきた役割は大きい」と訴える。一方、変化した生活様式に合わせた運営が必要とも。「ITを活かしたり業者を使ったり様々な取り組みで進化をもたらしている単会もある」とし「その情報を集め、ヒントとして皆さんに伝えていく」と意気込む。
○…地域活動に参加するようになったのは定年後。地元の友人の誘いでシニアのボランティアグループに参加したことがきっかけだ。その後も「いい人がいる」と自治町内会や連合会、市と協働するまちづくり組織など会長を任されながら25年以上、地域の発展に貢献。やりがいは絆と笑顔だ。「共同作業が生む絆、参加してくれる皆さんの笑顔を見るとやって良かったと思う」
○…東京都出身。小学生の頃、戦火を逃れて移住した。大学卒業後は仕事一筋で、大手メーカーに勤務。海外を飛び回り、30人ほどの社員を抱える会社の社長を務めたことも。「忙しかった」と振り返り、「よもや回覧板をどうするかなど頭を悩ませるとは思っていなかった」と笑う。2人の子も巣立ち、現在は夫人と2人暮らし。仕事に地域活動に注力してれたのは「妻の支えのおかげ」と感謝を口にする。
○…自治町内会は機能以上にもっと大切なものがある。「人々の絆をつくるもの」としての存在だ。その根にあるのは共に支え合うことを良しとした日本古来の心。米寿を迎えた今、「これを若い方につなぎたい」と語った。
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