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藤沢 社会

公開日:2025.05.30

思い出語る

  • 懐かしい制服の前で思い出を語らう門馬会長(左)と高橋さん

 100年の歴史を振り返る--。門馬幸子同窓会会長(1968年度卒)と、元教員でOGの高橋泉さん(75年度卒)に在学当時の話を聞いた。

   ♢    ♢ 

 女学生時代、特に印象的だったというのが、生徒たちの格好だったという。「女性たるもの、朝三つ編みをする余裕がないと」と水野千代子校長(1953年〜74年在任)の意向で、学生は全員「おさげ」姿だった。「入学式のときにいつもドレスと帽子をお召しになってる姿が印象的でした」と高橋さん。「正門を入って校舎の正面に水野校長の銅像があったわね」と門馬会長は回想する。校長の像の前で一礼するのが生徒たちの日課になっていたという。

 生徒たちの格好は時代とともに変化してきたが、校風は今も昔も変わらない。昔から、勉強も部活も熱心で、特に勉強は「先生たちが楽しさを教えてくれた」と高橋さん。だからこそ、母校での教員生活を志すようになったとか。

 そんな伝統ある女子校が共学となることが決まった際には「思わず涙が出てしまった」と門馬会長は振り返る。「どうして…と思ったけど、あの決心があったから、鵠沼高校は今がある。100年続いた」

 1月から、60年余り使われてきた校舎も建て替え工事が始まった。「いつまでも存続される鵠沼高校であってほしい」と門馬会長は次世代に思いを託す。

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