神奈川県司法書士会の会長続投が先月28日に決まったのが市内藤沢に事務所を構える坂根隆志氏だ。2期目の今、思いや重点施策などを聞いた。
――改めて司法書士という存在を教えて下さい。
「司法書士は登記に加え、社会情勢の変化や法改正に伴い、財産管理、家族信託、成年後見など、時代と共に業務範囲が大きく変革してきました。特に成年後見制度では、社会に寄り添うため早くに専門組織を立ち上げ、制度開始と同時に会員を派遣できる体制を整えました。不動産が関わることが多い相続に関しても専門性を活かし、遺言など幅広いジャンルで『まちの法律家』として相談いただける存在です」
――2期目任期2年の舵取りを任されました。掲げるテーマ、その理由をお聞かせ下さい。
「テーマは、やはり『司法をもっと身近に』です。1期目の時からそうでしたが、もっと市民に対し司法を知る機会を多く提供したいと思っています。相続放棄や貸金の請求を受けた時などで法律を知らなかったことで損をされる方が多く存在しますし、学生の方の消費者被害や労働問題についても、知ることで守れることがあると訴えていきたいと思います」
――重点施策は。
「1期目からの継続ですが、やはり相談事業の拡充です。県内全域、地域の隅々までサービスが届くような相談体制づくりを進めてきました。引き続き取り組みを強化し、多くの市民の相談が受けられるようにしたい思います。
加えて市民への周知を目的としたシンポジウムを年に2回は実施したいと考えています。内容としては登記とともに我々の本来の業務である相続に関するPRと権利擁護です。権利擁護としては、社会的弱者を救うことに取り組んでいます。昨年は自死対策のシンポジウムを開きましたが、まだまだ困窮者はいると感じており、広く手を差し伸べられるようにしたいと思います」
――活動活性に必要なことは。
「各地域にある支部との協力、連携です。そのハブとなり軸となれるよう支部の皆さんと積極的に交流し、良いところや課題は共有し、拡大、解決し支部全体の活性化につなげたいと思います」
――市民に一言。
「相続問題から経済的な困窮まで様々な分野で何か困ったことがあった時に『まず司法書士に相談してみよう』と思ってもらえるような、身近な存在として認知されるよう、これからも活動を続けていきたいです」
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