ねっとりとした食感が人気の「鵠沼かぼちゃ」が現在、出荷最盛期を迎えている。
鵠沼で代々かぼちゃ農家を営んできた関根栄一さん(61)のかぼちゃ畑は、閑静な住宅街の中に位置する。4Rの畑から採れる数は毎年約2千個。今年も深緑の美しい実をつけた。
鵠沼かぼちゃは日本かぼちゃの品種「はやとし」。切ると中は鮮やかなレモンイエローに染まっている。「煮物やてんぷら、サラダにしてもおいしい」と関根さんは太鼓判を押す。
栽培は冬から、作業所でこめぬかに水をつけて発酵させた苗床を作る。昨今はビニールハウスの中での発芽が主流の中、昔ながらの手法で「昭和の初め、ひいじいさんの頃からやっている」と関根さん。種を撒き、3月に鉢上げ、4月に畑に移す。
その後ビニールトンネルを被せ、春でも中は30℃ほどを保たせ、時には換気を行う。4月頃に黄色い花が咲き、受粉作業は6月下旬まで1つずつ手作業で行う。「毎朝4時台に受粉作業。より暖かくなるとミツバチがやってくれる」
その後形を整え、JAさがみの「米ディハウスくげぬま」などに出荷される。
細かな管理と作業で栽培されている鵠沼かぼちゃ。「『おいしかった』という声が励みになる。ぜひ今年も地元野菜を味わってもらえれば」と話した。
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