藤沢 経済
公開日:2026.01.01
長後
地産地消へ遊休地を活用
長後製パン(株)「湘南藤沢小麦」
市北部では農家の担い手不足による遊休農地拡大が課題となっている。そんな中、高倉の長後製パン(株)(齋藤伸一社長)は、商標登録したブランド小麦「湘南藤沢小麦」の栽培事業を通じ、新規就農者支援と地産地消の両立を実現させている。
原点にあるのは、齋藤社長の「将来、藤沢の子どもたちが地元の食材を食べられる環境を残したい」という強い思いだ。齋藤社長は、耕作放棄地となった農地を活用して、地産地消の推進につなげようと2004年にプロジェクトを発案。湘南の気候に適したパン用品種の小麦を選定し、栽培を開始した。栽培過程では、地元農家やボランティア協力の下、種まきや収穫だけでなく、雑草も手作業で除去。高コストになるが、「子どもが食べるものだから」と、「安全・安心」を優先するために手間暇を惜しまない。
そうして収穫された小麦は、同社の専用倉庫で保管・熟成され、小麦本来の香ばしさを最大限に引き出す。さらに、齋藤社長自らが製粉所まで運搬し、種まきから製粉まで一貫管理。独自の製法を駆使し同社のパンの他、近隣の学校給食や飲食店で提供されている。
同プロジェクトは栽培の協力や製品の購入という形で地域の賛同者の輪を広げてきた。現在は栽培に新規就農者も加わり、若手農家支援にもつながっている。「これからも地域に根差した食の輪を広げていけたら」
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