(社)鎌倉市歯科医師会の会長に就任した 島田 博さん 本日誕生日 64歳
自分の歯で噛める幸せを
○…一般社団法人化して3年目となる鎌倉市歯科医師会。市内歯科の加入率は8割を誇り、その110を超す会員をまとめる。
○…歯科医師会は、公衆衛生の普及向上や予防医学の研究・指導、休日急患歯科診療所の管理運営などを主な役割とする。毎年6月の「歯の衛生週間」には、大船のイトーヨーカドー前で無料の歯科検診を開催、今年は約500人が訪れ盛況だったという。休日急患の診療所は2006年に、市の協力を得て大船のレイ・ウェル鎌倉内に開設、年間300件以上の利用があるようだ。また、同施設の有効活用として、「今後、平日に障害者歯科診療に取り組みたい」と市に協力を求めている。
○…市から歯科検診を委託されるなど、公的な役割を担うだけに法人化の意味は大きい。責任ある団体として「定款をしっかりと守りながら歩めるように団結していきたい」と意気込みを語った。歯科医師会のメリットについて、医療情報の共有をはじめ開院のサポート、勉強会などをあげる。また市立学校での歯科検診や中学での衛生講習会など、公的な役割も歯科医師会ならではという。
○…県立フラワーセンター近くに開院して約30年。植木小の学校医も長年務めている。父親が歯科医だったこともあり「背中を見て育った」と同じ道を進んだ。息抜きは、週1、2回のテニスだという。「20年以上やっているけど、なかなか上手くならないよ」と苦笑い。学生時代は旅行に夢中で日本中を巡った。現在、娘2人はすでに独立し妻との二人暮らし。「青汁やサプリメント飲んだり、健康には気を使っています」。
○…「週1、2回は県に出向くことになるかな」と、会長職として多忙な日々を送る。歯の健康について「寝る前には必ず時間をかけて歯磨きして下さい。半年に1回は検診を。自分の歯で噛めるということは幸せなことですよ」と、学校医の眼差しで語った。