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公開日:2012.11.09
木下監督眠る地で上映
円覚寺で初 11月18日
「カルメン故郷に帰る」「二十四の瞳」「楢山節考」など、数多くの名作を残した映画監督、木下惠介が眠る北鎌倉の円覚寺で11月18日(日)、初の同監督作品上映会と、ゲストによるトークショーが行われる。故人の生誕100年を記念して、市内の若手デザイナーらによって開催されているイベント「NEW DISCOVER KEISUKE KINOSHITA」の最終日の催し。なお11日(日)にも材木座公会堂で同様の催しが開かれる。
各日とも映画上映、トークショーの順で行われる。トークショーは、設けられたテーマについて映画監督や作家などのゲストが語る。
18日(日)は、円覚寺(市内山ノ内)の佛日庵で午前10時から午後0時50分まで「永遠の人」(1961年)、午後1時30分から5時10分まで「二十四の瞳」(54年)の上映会と、作家の樋口毅宏さんによるトークショーが行われる。テーマは「木下惠介」。入れ替え制で、各1300円。
11日(日)は材木座公会堂で「楢山節考」(58年)を上映。トークショーは映画監督の山崎達璽さんをゲストに、「日本の美」を語る。午後1時から3時40分までで、入場料は800円。20人限定で要予約。
若い世代主体で企画
昨年4月頃、市内在住のグラフィックデザイナー、古田陽介さん(38)のもとに、松竹(株)から、同社が主催する「木下惠介生誕100年プロジェクト」のポスターやロゴデザインの依頼があった。古田さんは、「それまで木下監督の作品名は聞いたことはあったが、全く観たことがなかった。大船で撮影し、円覚寺に眠る監督について、鎌倉に住む自分がデザインすることに縁を感じた」と話す。松竹の仕事を進める一方で、自分たちで他に何かイベントをすることはできないかと模索。以前からつながりがあり、鎌倉で情報誌やイベントの企画をしている団体「カメレオン」(宮部誠二郎代表)に、木下監督の墓地がある円覚寺での上映の話を持ちかけた。
当初は円覚寺のみの予定だったが、木下映画の周知のため市内各所での上映を実現させた。「木下映画は、人間の本質や力強さを綿密に描いている。若い世代に観てもらい、自分の中で大切なものを発見してもらいたい」と古田さんは話す。
木下監督は1912年12月5日に静岡県浜松市で誕生。98年に86歳でこの世を去るまでに49本の映画作品を残し、コメディや社会派などその作品は多様。ヴェネツィア国際映画祭正式出品作「楢山節考」や、日本初のカラー劇場映画「カルメン故郷に帰る」など、後世に残る名作を手がけ、松竹大船撮影所で制作されたものも多い。
上映会についての問合せは【携帯電話】090・8438・9600古田さんへ。
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