鎌倉版 掲載号:2013年2月22日号
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2013年のセンター試験に自身の研究が出題された 飯島 和重さん 清泉女学院生物教諭 58歳

実験で命の神秘を伝える

 ○…ブタの腎臓を使用した尿生成の実験を考案し、清泉女学院の高校生物の授業に取り入れてから20年ほど。今年のセンター試験では初めて同実験が問題として登場した。「センター試験に出題されるということは、高校生の定番の実験としてお墨付きをもらえたということ。感慨深いですね」と満足そうに語る。

 ○…横浜市出身。幼少時から自然が好きで、栄光学園中学校に入学と同時に生物研究部に入部。草花や鳥の観察に夢中になった。東京農工大学農学部獣医学科を卒業後は元より興味のあった教育の世界を志し、25歳で生物教諭として清泉女学院に勤めることに。「これまで得てきた経験を活かして、生き物の面白さを多くの子どもたちに体験してもらいたいと思って」と当時を振り返る。生徒たちには実験や観察を重視した授業で生物を教えている。

 ○…着任当時の高校理科では、腎臓の実験が確立されていなかった。「教科書にちょっと書いてあるだけでは分からないはず」と独自に実験方法を模索。試行錯誤を重ね、人間のものと似ているブタの腎臓に墨汁を流す方法にたどり着いた。血管に墨汁が流れることで、血液の流れや仕組みが目で見て分かるように。生徒からは「自分の身体の中にもこんな複雑な仕組みがあるなんて。命って不思議」といった感想も。「感受性豊かな生徒の言葉が何よりうれしい」とにっこり。「(実験に使う)ブタの腎臓は食肉として売れ残りがちだけど生き物に変わりはない。『感謝して観察を』といつも言っている」と穏やかに話す。

 ○…茶道と生け花の師範としての顔も持つ。曾祖母から教わった「活ける花は自分で山に足を運んで、どのように生きているか感じなさい」との教えから「生け花だけでなく、授業でも体験に重きを置く」と話す。2人いる息子たちも「弟子」だが「勉強に忙しい、となかなか稽古に顔を出さない。それなら仕方ないよね」と笑った。
 

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