鎌倉版 掲載号:2013年5月10日号
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10周年を迎えた鎌倉歌壇の会長を務める 大下一真(いっしん)さん 二階堂在住 64歳

短歌の魅力 次世代へ

 ○…「源実朝公顕彰歌会」の開催などを目的に、市内の歌人によって結成された「鎌倉歌壇」がこのほど10周年を迎えた。会が節目を迎えるにあたり、初代会長の尾崎左永子さんからそのたすきを渡された。「流儀、流派を超えた鎌倉ならではの歌人の集まり。今後も長く続けていけるよう力添えしたい」と穏やかな表情で語る。同会は現在約130人が在籍。年4回ほど、吟行会などを行っている。

 ○…静岡県出身。実家が寺院で、家族が文学に造詣が深かったため、幼い頃から「短歌は読むより詠むもの」だった。高校生になると短歌の同人雑誌「まひる野」に投稿するように。国文学の道も考えたが、家業を継ぐべく駒澤大学の仏教学部に進学。2年生の時に跡取りのいなかった瑞泉寺に入り、先代・大下豊道さんの手伝いをしながら学業に励んだという。

 ○…川端康成や大佛次郎といった作家がたびたび訪れた瑞泉寺。「先代は文人を呼ぶ時は常に『先生』をつけ、尊敬の意を添えていた」と振り返る。文人たちの中でも印象強かったのが以前よりファンであった歌人の山崎方代だったという。「方代さんは普段ジェントルマンなんだけど、大好きなお酒が入ると目の色が変わる人だった」と思い出を話す。氏の他界後、雑誌「方代研究」を創刊、毎年9月には同寺で「方代忌」を行っている。好きな一首は「瑞泉寺の和尚がくれし小遣いをたしかめおれば雪が降りくる」。「実際よりも貰った額を多く周囲に言っていたらしい。こういう短歌を詠む辺り憎めない」と目じりにしわを寄せる。

 ○…住職に就いて30年ほど。5年前からは「まひる野」の編集委員も務めている。発表はもちろん、解釈や批評も短歌の楽しみの一つ。「流派や人によって意見は様々」とその魅力を語る。年に3回は方代に関する講演を行うなど休みはほとんどないが、「短歌は息抜き。好きだから苦にならないよ」と笑った。
 

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