鎌倉 トップニュース社会
公開日:2013.08.09
海浜公園水泳プール
市民団体が「存続」へ活動
公共施設再編の対象に
9月7日まで開場中の鎌倉海浜公園水泳プール(市内坂ノ下)。長年、市民の憩いの場として親しまれてきたが、市が進める公共施設再編計画の中で廃止も含んだ議論が行われている。存続を目指す市民団体は利用者増を目指し活動を行っている。
同施設は1955年に国民体育大会のために建設された屋外水泳プール。約1万8千平方メートルの広さに50mプールや幼児用プールが設置されている。ここ10年は毎年2〜4万人が来場している。
最初の危機が訪れたのは2011年2月。更衣室などを含む管理棟の耐震強度不足を理由に市が開場しない方針を明らかにした。その事実を知った鎌倉水泳協会のメンバーを中心とした22人が、同プール存続を目的に「鎌倉海浜公園水泳プールを守る会」(島田巖会長)を結成。同会は「仮設の管理棟の設置」という案と3千を超える署名を携えて同年3月に松尾崇市長らに面会。その後、仮設管理棟の建設許可が下りた。
同会は再び廃止案が出ないように「利用者数増加を図り価値のある施設として市に印象づけるのが大切」と方針を定め、様々な企画を行ってきた。11年は来場ごとに台紙にスタンプを押し、10個で施設内売店の団子1串が無料になるという「お団子作戦」を、12年は泳いだ距離や来場数を個々で記録し、参加者でポイントの高さを競う「スイムマイレージ」を実施した。「少しでも人が集まるきっかけになればとの思いだった」と島田会長は話す。
「改修で延命」提案
仮設の管理棟で開場してきた同プールは、再び閉鎖の局面に立たされている。市は公共施設の再編を進めており、3月にまとめた「鎌倉市公共施設再編計画基本方針(提言)」では、老朽化したスポーツ施設は学校施設との共用化等で集約を図るとしている。同プールも「老朽化とともに津波の恐れがある」とされ、検討対象だという。
市経営企画課によれば、14年度から公共施設の「仕分け」を始め、今後40年間で経費の50%削減が目標。施設継続については耐震面や老朽化、利用頻度などを総合的に判断するという。
守る会は改修による延命化等を市に提案するとともに、利用者増を目指す企画を継続。今年は50分間で何m泳げたかをチームで競う「スイムリレーコンテスト」を開催しており、次回は8月14日(水)を予定している。
島田会長は「幼児から高齢者まで楽しめる鎌倉唯一の屋外プール。今の形で使えるよう多くの方に協力してほしい」と話している。
問合わせは【電話】0467・32・5134島田さんへ。
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