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公開日:2025.12.19

鎌倉は「年賀状離れ」知らず
販売枚数異例の増加続く

  • 2026年用の年賀状を紹介する池辺局長

  • 一緒に写真撮影できる「ぽすくま」(イメージ)

 全国的に減少の一途を辿っている「年賀状」。日本郵便の当初発行枚数は、記録が残る2004年用の44億5千万枚をピークに毎年減少し、2026年用は7億5千万枚と6分の1の規模にまで激減した。こうした全国的な傾向に逆行し、鎌倉では年賀状の販売枚数が異例の増加を示している。

 「年賀状離れ」の背景には、SNSの普及によるデジタルあいさつへの移行や郵便料金の値上げ、さらに物価高による「年賀状じまい」の広がりなどがある。

 そんななか、鎌倉での販売枚数は、2024年用が18万枚、2025年用が20万枚と増加している。2026年用は12月11日現在で前年比7%増で推移しており、鎌倉郵便局の池辺恭平局長は、「全国的にみても異例の増加。ひと手間を惜しまない文化的な成熟や、豊かな時間の使い方を感じられる地域性などが要因では」と分析する。

 また、俳句や絵画、書道などの文化活動を行う人たちが、はがきをキャンバスに見立て、作品を送り合う風潮もあるという。今年4月に着任した池辺局長は、「鎌倉は縁を大切にする土地柄」とし、自身も300枚ほど投函予定だ。

インバウンド需要も

 観光地特有の需要として、インバウンドによる年賀状購入も増加を後押ししている。絵はがきを選ぶように購入する人が多いという。

 また、同局では、歩道から売り場を見えるように配置した結果、店頭商品の売上が2倍に増加。さまざまな戦略が奏功し、すでに完売の絵柄も出ている。池辺局長は「12月25日までの投函で元旦配達となります。お早めの投函を」と呼びかけている。

展示やイベントも

 鎌倉郵便局窓口ロビーで、近隣保育所の正月アートを年始まで展示中。また、12月20日(土)午前9時から午後4時まで、日本郵便のオリジナルキャラクター「ぽすくま」が店頭に登場する。郵便バイクと一緒に記念撮影可能。雨天中止。

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