鎌倉市は11月1日、2014年1月から導入する原動機付自転車の「ご当地ナンバープレート」のデザインを発表した。公募に91作品が集まり、選考委員会が選定した5作品で一般投票が行われた。市市民税課は「具体的な風景がデザインとなっているプレートは全国でも珍しいのでは」と話す。
「ご当地ナンバープレート」は地域活性化などを目的に全国の自治体で導入が進んでいる。特に原動機付自転車のナンバーは市区町村の条例に基づく「課税標識」で、自治体がデザインを決められることから独自の絵柄を採用するケースが増えている。県内では南足柄市、松田町、湯河原町などが導入している。
今回のデザイン案の公募には91作品が寄せられた。小中学生から70代まで、全国から応募があったという。選考委員会が絞った5作品で9月に一般投票が行われた。最優秀作品に選ばれプレートのデザインに採用されたのは、香川県のグラフィックデザイナー・垂水秀行さんの作品。江ノ電が走る鎌倉高校前駅周辺の風景を切り取った。投票総数2861票のうち、6割近い1693票を集めた。
ご当地プレートは2014年1月6日から交付。既存のものと選択制となり、市役所の他、各行政センターで発行を受けられる。既存プレートを持っている人も1回に限り無料で交換できる。発行は「K・・・1」から順次行われる予定で、既存プレートを交換する場合も新しい番号となる。
松尾崇市長は「鎌倉の人には一目で分かるお馴染みの風景。個人的にも気に入って投票したデザインに決まって嬉しい」と話した。
鎌倉ナンバーへ「機運高めたい」
「今回の『原付』がきっかけになれば」と話すのは、市へご当地ナンバー採用を働きかけた市民団体「チームサムライ」の関係者だ。同団体は将来的に自動車での「鎌倉ナンバー」の導入を目指し活動している。対象地域に10万台の車両登録が必要であるなど、壁は高いが「鎌倉ナンバーはロードプライシング(課金による車の流入抑制)にも活用でき渋滞対策にもつながる。市民の機運も高めていきたい」と意欲を示した。
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