無線機の使用説明も＝鎌倉高校
鎌倉市は９月28日、市内にある県立高校４校にＭＣＡ無線機を提供し、各校と協定を締結した。市は災害時の通信手段として緊急避難先に指定されている施設などへ無線機の配備を進めており、今年度中に４校を含む55カ所での完了を予定している。
ＭＣＡ無線とは、８００ＭＨｚ帯の電波を利用したデジタル業務用移動通信のこと。
端末をもつユーザー同士が複数の定められた周波数を共同使用して通信することができ、地方公共団体や企業などで業務連絡や災害時の緊急連絡に使用されている。
電話や携帯電話など通常の通信手段が不能になっても使用できるため、市は、災害対策の一環として５年前から公的施設をはじめとした市内各地で同無線機の配備を進めている。９月28日には広域避難場所に指定されている県立高校４校と協定を締結した。市総合防災課は「無線の導入で、本庁舎からの一斉送信によって現状の伝達ができるほか、施設同士や設定したグループ同士でのやり取りが可能になる。いざ、という時への備えとしたい」と話している。
今後は、帰宅困難者対応を行う民間施設などとも調整を行い、今年度中に全55カ所への配備を完了させる予定だという。
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