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『宝石鳥』で第2回創元ファンタジイ新人賞を受賞した 鴇澤(ときざわ) 亜妃子(あきこ)さん 浄明寺在住 48歳

掲載号:2017年11月3日号

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独自の世界観で夢つかむ

 ○…舞台はある架空世界の南海諸島に浮かぶシリーシャ島。そこに伝わる伝説を中心に死と再生の物語を描いた『宝石鳥』で第2回創元ファンタジイ新人賞を受賞した。8月には東京創元社から書籍化され「世界観や文体に中毒性がある」と話題を集めている。「受賞は本当に驚きました。少しでも多くの人に楽しんでもらえたら」とはにかむ。

 ○…大船高校入学後、文芸部で物語を書く楽しさを覚えた。ファンタジーの世界にのめりこんだのもこの時期で、最も影響を受けたのが野阿梓さんの作品。「日本語でこんなにかっこいい言い回しができるなんて」と、より言葉選びを意識するようになったという。18歳のとき購読していた雑誌の小説新人賞に初めて投稿したところ入選し、誌面に名前が掲載された。「次はもっと先へ行けるかもしれない」と、その後も様々な賞に挑戦したが、高い評価を受けても書籍化には至らず歯がゆい日々が続いた。

 ○…30歳を過ぎた頃には投稿もほとんどしなくなった。「妹夫婦に子どもが生まれて、甥や姪と遊ぶことが楽しくなってしまって」といたずらっぽく笑う。もう一度、創作に取り組むようになったのは2年前。創元ファンタジイ新人賞の創設を目にしたことがきっかけだ。「東京創元社はもともと大好きな出版社。そこが新人賞を募る、ということに気持ちが高揚しました」と振り返る。第1回では受賞を逃したものの、出版社から「ぜひ次も応募して欲しい」と言われ、20代のときに構想を練り上げた『宝石鳥』で再挑戦。見事新人賞を受賞した。

 ○…「働くなら好きなものに囲まれたところで」と、20年ほど勤めている地元の島森書店では、大型のポップが設置されるなど同僚からも応援を受けている。すでに次回作に取り掛かっており「エジプトをベースにしたものを1年後くらいに発表できれば。これからも色々な世界の物語を描いていきたい」と目を輝かせた。

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