鎌倉版 掲載号:2018年3月2日号
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鎌倉宮の宮司を務める 小岩 裕一さん 二階堂在住 45歳

地域に寄り添う神社に

 ○…市内二階堂の鎌倉宮は最近、フェイスブックを活用した積極的な情報発信、「悪縁を切り、災いを防ぐ」として盾をモチーフにした絵馬の採用、御朱印帳のリニューアルなどを次々と打ち出し、話題を呼んでいる。その仕掛け人が約1年前に宮司となったこの人。「伝統を受け継ぎながら、地域の方や参拝客に親しみをもってもらえるように、これからも知恵を絞っていきたい」とほほ笑む。

 ○…生まれ育った埼玉県深谷市は、源平合戦で活躍した畠山重忠の出身地。「坂東武士の『いざ鎌倉』の心意気など、常に鎌倉は身近に感じていた」という。歴史好きが高じて、国学院大学では神道文化学を専攻。卒業後は宮城県の大崎八幡宮で神職としての一歩を踏み出した。その後、千葉県の麻賀多神社などを経て、2008年に鎌倉宮へ。主祭神の護良親王は、以前から「憧れの存在だった」という。「悲劇的な最期ばかりがクローズアップされますが、自分の信念に基づいて逞しく清々しく生きた人。私とは違うタイプだから惹かれるのかな」といたずらっぽい笑みを見せる。

 ○…競技かるたをしていた叔母の影響で和歌に興味を持ち、学生時代は短歌研究会に所属。特に「美しい表現を極めた」新古今和歌集がお気に入りだ。同宮オリジナルのおみくじには、そのなかから、50首を選び掲載。「31文字に大きな世界、時間の流れがある」と魅力を口にする。

 ○…昨年、神社近くに居を移し、妻と2人で住む。「朝から晩まで生活の中に歴史の風景がある」と鎌倉での生活を満喫している様子。この1年を振り返り、「人々の幸せな瞬間に寄り添える。神職としてのやりがいを改めて感じています」という。休憩所を無料開放するなど、地域に開かれた場作りにも積極的に取り組んでおり、「祭神や祭事を大事にするとともに、神社が果たすべき役割をこれからも追及していきたい」と穏やかに語った。

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