全国で総合病院や医療・介護施設を展開する徳洲会グループが、市内山崎に4年制医療大学の開設計画を進めている。すでに大学の設置や学校法人としての設立認可を文部科学省に申請済みで、2020年4月の開学を目指して今月中にも工事に着手する。設置するのは看護学部。同グループの関係者は「全国的に看護師が不足するなか、様々な分野で活躍できる質の高い人材を育成したい」と話す。
湘南鎌倉医療大学(仮称)の開設が予定されているのは、市内山崎の湘南モノレール富士見町駅から徒歩6分の場所にある約7300平方メートルの敷地。
この場所にはもともと湘南鎌倉総合病院があったが、同院が2010年9月に現在の岡本に移転した後は利用されないままとなっていた。
計画によれば、延べ床面積約8500平方メートル4階建ての校舎に、講義室や研修室、研究室、350席の大講義室を設けるほか体育館なども建設する。
今年10月に大学設置と学校法人の設立認可を文部科学省に申請済みで、来年8月頃の認可を見込む。開学は2020年4月の予定で、設けられるのは看護学部看護学科。1学年定員は100人で男女共学となる。卒業要件を満たすことで、看護師、保健師(選択制)の国家試験の受験資格を取得することができる。
同グループにとっても、4年制医療大学の開設は初めて。背景にあるのは、高齢化による全国的な看護師の不足だ。
10年に厚生労働省が発表した見通しでは、団塊世代が75歳以上になる25年には、全国で少なくとも12万人の看護師が不足すると推計する。
特に神奈川県は人口10万人あたりの看護師の人数が全国平均を下回っており、人材確保は喫緊の課題となっている。
同大学準備室では「看護の技術、知識はもちろん高い倫理性やコミュニケーション力を備えた、県内はもちろん全国で活躍できる看護師を育成したい」と話している。
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