「第18回芝浦工業大学ロボットセミナー全国大会」が昨年11月、都内で開催され、深沢小5年の矢田麟太郎君(11)がデザインコンテストで優勝、対戦競技大会で3位入賞を果たした。初出場での優勝に矢田君は「嬉しかった。良いアイデアを考え、また参加したい」と語る。
同大会は、芝浦工業大学が子どもたちの工学への関心を高めようと、全国各地で行っているロボットセミナーのうち、それぞれのエリアで優秀な成績を収めた参加者が出場しているもの。
同大が用意したオリジナルキットを元に、小・中学生135人がそれぞれビートル(4本足)、ボクサー(6本足)、スパイダー(8本足)の3タイプのうち一つを選び、独自の装飾を施したロボットでエントリー。タイプごとにデザインコンテストが開かれたほか、専用コートから相手を押し出して勝敗を決める対戦競技などが行われた。
矢田君が製作したのはボクサー型の「レゴRニンジャ城 麟」(高さ27cm)。昨年8月に市内で開催された同大のロボットセミナーに参加して骨格を組み立てた後、自宅に持ち帰り、夏休みに家族旅行で訪れた弘前城をモデルに完成させた。
全国がデザインに注目
前に突き出した可動式の両腕には、対戦相手をすくい上げる大きな板を装着。城内には忍者のレゴ人形や照明も配置し、無数の窓から中を覗き込んで楽しめるなど趣向を凝らした。来場者らの投票で順位を決めるデザインコンテストでは、緻密な装飾が注目を集め2位に大差を付けて優勝。「屋根の飾りなど細かい所まで頑張って作ったのでうれしい」と喜びを語る。
一方、対戦競技では苦戦しながらも準決勝まで勝ち進んだが、一瞬のすきを付かれて敗退。それでも銅メダルを獲得した。
市大会で2連覇
小学校入学前から工作が好きで、現在はレゴやプラモデル作りを楽しんでいるという矢田君。2017年に鎌倉で行われた同大のセミナーに参加したことがロボット作りのきっかけとなった。
この時は馬に乗った戦国武将を模したボクサー型ロボットを製作し、デザイン部門で最多票を獲得。ただ対戦競技では全国大会進出は叶わなかった。雪辱を誓って挑んだ昨年の市の大会では対戦競技でも優勝し、全国への切符を手にした。
矢田君は「今年も全国大会に出場できるよう頑張りたい」と語った。
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