鎌倉市はこのほど、2018年1月1日から12月31日までの延入込観光客数が1987万人だったと発表した。17年の2042万人を約55万人下回り、前年比約2・7%減少。3年連続のマイナスで、2000万人を切ったのは12年以来、6年ぶりとなった。
延入込観光客数は、各観光地や行事などに訪れた客数を毎年、県が調査するもの。明らかに地元住民の業務や休憩と認められる人は除かれる。市内では、有料施設8カ所からの報告と、無料施設4カ所で県が規定したカウント方法に基づき調査が実施された。
施設別では、昨年4月にリニューアルオープンした県立大船フラワーセンターが、19万4750人で前年比142・2%。由比ヶ浜や材木座、腰越、稲村ヶ崎などを含む鎌倉市内の海岸では、冷夏だった一昨年と比べて14・9%増の190万1729人となった。
一方で、鶴岡八幡宮が3・6%減の1042万9333人、銭洗弁財天が15・3%減の97万5314人、天園ハイキングコースが26・7%減の23万8353人といずれもマイナスとなった。県立近代美術館別館は、おととし9月から今年9月まで閉鎖中のため、今回調査からは除外された。
市観光課は「夏の猛暑で社寺を訪れる観光客が減少し、冬は平均気温が平年を下回る日が多かったことが、全体的な減少につながったと考えられる。鎌倉海岸の増加は、観光客の自然景観に対する需要の高まりが伺われる」と分析している。
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