大船ハロウィンウォークを発案したNPO法人hinataboccoの代表理事 五十嵐 めぐみさん 大船在住 42歳
「子育てを楽しみ、輝いて」
○…今週末、大船仲通商店会で開催される「大船ハロウィンウォーク」。子どもたちに海外文化を体験してもらうとともに、地元の商店を知ってもらおうという取り組みを、昨年に続いて企画した。「地域で顔の見える関係をつくるきっかけになれば」とほほ笑む。
○…福島県出身。13年前に結婚し、大船へ転居した。長男の出産を機に退職。子の成長は嬉しい半面、近くに友人もおらず「社会との断絶」を感じた。それを解消してくれたのが、子連れで参加できる外国人らとの国際交流活動だった。「大学時代に国際政治を学んだこともあって活動は楽しく、友人もできた。やっと社会とのつながりができたように感じた」
○…一方で同じ思いを抱えている母親が多いことに気付く。「『誰かの役に立ちたい』という思いや語学力などの高いスキルがあるのに、発揮の場がない、子育て中という理由でそれを生かせない。ママがもっと輝けるように応援ができたら」。共感してくれたママ友と2012年に団体を設立し、英会話教室やワークショップなどを開催。「子連れで働く」ロールモデルを目指し、運営メンバーも親子で参加してきた。今年5月にはNPO法人化し、新たなスタートを切った。「意外にも鎌倉には親子向けの国際交流の場は少なく、告知をすればすぐに参加者が集まった。需要が高かったことも嬉しかった」
○…近年、参加者の「働くママ」率が急増。自身も、長男が中1、長女は小3になったこともあり、5月から時短勤務で働き始めた。「働くママの『リアルな声』を聞くことで新たな気付きもたくさんあった。パパ向けの親子企画を作れば、ママの休息時間にもなるな、とか。働く大変さの中でも、子育てを楽しめるような活動をしていきたいです」