神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2019年12月20日 エリアトップへ

祖母の生き方を例に、終末期の医療福祉連携体制を考える催しを開く 櫻井 純子さん 岩瀬在住 42歳

公開:2019年12月20日

  • X
  • LINE
  • hatena

祖母からの学び、地域へ

 ○…庭に咲く季節の花や実をつけた柑橘類を縁側から眺め、冬は掘りごたつでウトウト。「さっちゃん」こと祖母・山本幸子さんが望んだのは、穏やかな自宅での日々を最期まで送ることだった。専門家の力を借りながら、父と共にその願いを実現した経験を基に、終末期の医療福祉について考える催しを祖母宅であす開催する。「最期を迎える場所は、病院や施設だけじゃない。支援を活用すれば、自宅でという願いも叶えられる」

 ○…岩瀬で生まれ、短大卒業後、看護師に。旅行先のカンボジアで知識不足によるHIV感染率の高さを知り、「いつかアジアで健康教育を」という夢が生まれた。28歳で保健師の資格を取得。最初の勤務地に選んだのが沖縄の離島・与那国島だった。「別の島の病院に行くのに時間もお金もかかり、体制が十分でない場所。その分やりがいもあった」と振り返る。

 ○…「共働きの両親に代わって、幼い頃から世話をしてくれたのが祖父母でした。学校行事にも来てくれて」。そんな祖母が4年前、病に。入院と施設入所を経験したが、祖母が望んだのは「自宅へ帰ること」だった。だが、希望を伝えても入院を前提とした話しかされず、疑問と憤りを感じた。一人暮らしの祖母を支えるため、仕事を辞め、実家に戻り、在宅支援を活用しながら、祖母宅を開放し、地域との交流の機会を設けた。

 ○…今年5月、祖母は息を引き取った。「最期まで色々なことを学ばせてもらった」。3年前から続く祖母宅での催しは続けているが、大学院の論文執筆が佳境のため、月2回で精一杯の状態。「一時は貸家にと思ったけれど『地域のために残したら』という声があって。愛着を持って活用してくれる人が増えたら嬉しい」とほほ笑んだ。

鎌倉版の人物風土記最新6

松原 駿吾さん

鎌倉青少年会館のリニューアル実行委員を務める

松原 駿吾さん

鎌倉学園高校 15歳

4月19日

尾林 功二さん

鎌倉市バスケットボール協会の会長に就任した

尾林 功二さん

山崎在住 53歳

4月12日

森 文男さん

鎌倉警察署長に就任した

森 文男さん

市内在住 59歳

4月5日

佐々木 卓栄さん

大船警察署長に就任した

佐々木 卓栄さん

市内在住 55歳

3月29日

伊藤 大晴さん

今季から鎌倉インテルの主将を務める

伊藤 大晴さん

横浜市在住 23歳

3月22日

田原 充さん

「鎌倉市障害者二千人雇用センター」のセンター長を務める

田原 充さん

腰越在住 50歳

3月15日

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook