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鎌倉 人物風土記

公開日:2020.10.16

データの分析・活用と人材育成についての著書を出版した
木田 浩理(ひろまさ)さん
台在住 40歳

「データ活用で組織変えたい」

 ○…企業等でデータの分析・活用を担う「データサイエンティスト」として、10年にわたって活躍。その経験をもとに、成功に向けた考え方や人材育成のコツをまとめた『データ分析人材になる。目指すは「ビジネストランスレーター」』をこのほど、日経BP社から出版した。「コロナ禍であらゆる組織が変化を求められるなか、データの活用で企業や自治体がより良い方向に進むきっかけになれば」

 ○…大学で地方政治を学んだ「根っからの文系人間」がデータ分析と出会ったのは、統計ソフトウェア会社で営業マンをしていた時。「顧客から要望があるのにエンジニアが動いてくれない。だったら自分でやってしまえ」と、30歳で一からプログラミングを学んだ。その後は数々の企業でデータを活用した営業支援やマーケティングを実践。「現場のスタッフが感覚的に認識していたことをデータで示すと、行動がより合理的になる。大きな手ごたえをつかみました」。現在は大手損害保険会社で新規ビジネスの創出等に取り組むほか講演依頼も多い。

 ○…第一人者としての評価の一方で多くの壁にも直面してきたという。「そもそも目的を決めないままにプロジェクトがスタートし、『期待ほどではなかった』と言われたことも」。著作では失敗談も多く盛り込んだ。「特に経営者の方に手に取ってもらい、ヒントをつかんでもらえたら」

 ○…藤沢で生まれ育ち、2011年に妻の出身地の鎌倉に居を構えた。11歳と3歳の娘の父親として地域にも強い関心を寄せ、防災・防犯ボランティア団体でも活動する。「鎌倉はもともと文化の集積地で、今も多彩な人材が住んでいる。そうした人たちとも連携して鎌倉から新しい価値を発信していきたい」

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