鎌倉市在住の伊藤槙紀選手(36)=CTCひなり株式会社=が8月28日、東京パラリンピックの卓球女子シングルス知的障害のクラスに出場し銅メダルを獲得した。9月6日には鎌倉市を表敬訪問し、「応援ありがとうございます。悔しいけどメダルが取れてよかった」と喜んだ。
前回のリオデジャネイロパラリンピックに続き出場を果たした伊藤選手。リオでは手首の故障から思うような試合ができず5位、リベンジを誓って今大会に挑んだ。
知的障害のクラスは8人が出場。同クラスは、世界ランキング上位者のみが出場でき、伊藤選手もリオ大会後、各国で行われた国際大会を勝ち抜き、自分の力で出場権を獲得した。
予選リーグを突破した伊藤選手は8月28日、準決勝でフランスの選手と戦い、接戦だったがゲームカウント0対3で敗れた。パラ卓球は3位決定戦がないため銅メダルが決まった。卓球で日本選手がメダルを獲得したのは2000年のシドニー大会以来5大会ぶり。
伊藤選手は「メダルを手にして感動しました。次回のパリ大会でもメダルを獲りたい」と目標を掲げ、早速練習を再開している。「次の大会があるかもしれないので、しっかり練習したい」と話していた。
伊藤選手の母・享子さんは「2015年に大きなけがをして、それを乗り越えて、リオ、そして東京と出場できた。娘は卓球がない生活は考えられないようで、今回は大きなご褒美をもらえたのでは。本当に良かった」と一緒に試練を乗り越えた喜びを話した。
伊藤さんは深沢中学1年の時に卓球を始めた。2年の時には全国大会に出場し、アジア大会にも参加した。表敬訪問では伊藤選手が卓球を始めた時の恩師・石渡篤美さんも駆けつけ、「当時は少しでもできることを増やしてあげたかった」と振り返り、一緒に海外遠征した思い出などを話していた。
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