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鎌倉 人物風土記

公開日:2022.12.16

市内で獅子舞を披露する「玄一座」で座長を務める
橋本 玄(はるか)さん
台在住 17歳

好奇心を次世代へ

 ○…市内で獅子舞を披露する「玄一座」で座長を務める。来年1月2日には、鎌倉駅周辺で正月巡業を行い、街を練り歩く。獅子舞に興味を持ったのは、小学1年の時。神楽と祭り好きな母親の影響を受け、段ボールで作った自作の獅子舞と、太鼓を片手に町内を歩いた。地元に獅子舞の文化がなく、最初は友達とたった2人だけの「巡業」だった。「待ってくれているおじいちゃんもいて、仲間も次第に増えていきました」。それから10年が経ち、獅子舞で大泣きしていた子どもも演じる側としてメンバーに加わった。

 ○…「伝統にとらわれない形」を重視。自ら考え、作ったものには、思い入れがあり記憶にも残る。獅子舞の担い手不足も感じているからこそ、年下のメンバーの自由な発想を尊重し、時代に合わせた形を作り出す。

 ○…「面白いことには進んで突っ込みます」。その言葉通り、防災士としての一面も持つ。関心を持ったのは、小学生の時。鎌倉に来た東日本大震災の被災者の「支援はうれしいけど、自分の街は大丈夫?」の言葉が心に刺さった。中学校の時の避難訓練は、「逃げておしまいだった。本当に大丈夫なのか」。災害に強いまちづくりをするには、「自ら地域に入って変えていかなければ」と心に決める。

 ○…防災普及の学生団体「玄海」の共同代表として27人を取りまとめる。防災だけをPRしてもメンバーは集まらないと感じ、募集に趣向を凝らす。まずは映像制作や子どもと触れ合う企画など、各自のスキルや好きなことから始め、防災への関心を徐々に高めてもらう。多角的な好奇心を持ち「自分の身になる遊び」をたくさんしてきた。「自分で何かを作り出したい」。次世代へ新たな風を吹かせていく。

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