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鎌倉 人物風土記

公開日:2023.01.06

20周年を迎えた「鎌倉廃棄物資源協同組合」で代表理事を務める
小林 健さん
梶原在住 74歳

時代に合わせて変化

 ○…今年度で設立20周年を迎えた「鎌倉廃棄物資源協同組合」の代表理事を務める。市内の廃棄物処理業者20社が加盟し、家庭ごみの収集と運搬業務を担う。代表理事となり3期6年目を迎え「理事たちに恵まれて、ここまで続けることができた」と振り返る。生まれも育ちも鎌倉で、ずっとこの街で暮らしてきた。「地元に少しでも恩返しができるように、体が動く限りは生涯現役でいたい」と意気込む。

 ○…この20年で、ごみの分別方法は大きく変化。リサイクル事業の進展で細分化が求められ、分別方法が変わる度に環境分野の知識習得に努めてきた。「分別方法が確実に定着するように」。他市に比べて高いリサイクル率を誇る鎌倉市を、現場で支えてきた。

 ○…商店や企業が動いている限り、日曜日や正月も働き続ける。「生活と仕事は一緒くた」と家族も支え続けてきた。最近の楽しみは、大阪で暮らす6歳と8歳の孫に会うこと。昨夏には孫たちが娘とともに鎌倉を訪れ、「3年ぶりに会ったので、大きくなっていました」と微笑む。大阪へ帰るときには、自ら車を出して往復約1000キロの道のりを運転した。

 ○…組合活動の傍ら、市内の小中学校の清掃業務を担う「鎌倉綜合サービス社」の取締役も務める。45年以上働く中で変化したことは若手に対する接し方だ。昔のような厳しい言い方だと若手は付いてこない。だからこそ「目線を合わせ、相手に寄り添う気持ち」を大切にする。「見かけによらず、以前は短気だったかな」と苦笑いも、今では「的確な助言と判断をしてくれる、まさに父親的存在」と後輩から慕われる。仕事も指導も時代に合わせた方法で。時代の変化に順応しながら、鎌倉の街に寄り添い続けていく。

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