大船警察署長に就任した 佐々木 卓栄さん 市内在住 55歳
元気に、きめ細かく
○…3月19日付で大船警察署長に就いた。川崎・麻生署副署長や県警本部留置管理課の管理官を経て、初の署長職。130人超の署員を率いるにあたり、「責任は重い。署員がしっかりと、気持ちよく働けるよう、明るく元気な職場にしたい。そして、市民のみなさんに元気な姿を見せられるよう指導していきたい」と語る。
○…秋田県生まれ。横浜を舞台にしたテレビドラマ『あぶない刑事』に憧れ、高校卒業後に神奈川県警へ。逮捕術を競う大会では、神奈川代表に3回選出。全国大会では2度の優勝、1度の準優勝と日頃の鍛錬の成果をいかんなく発揮した。35年にわたる警察官人生で最もうれしかったことは、「犯人を捕まえて事件を解決したとき」。被害者の無念を晴らし、感謝の言葉が今でも胸に残る。一方で、最大の悔しさは犯人を検挙できなかったとき。その悔しさを味わわないよう、署長着任時には署員へ3つのことを伝えた。明るい職場で、スピード感をもって対応し、基本を徹底。「やるべきことをやってこそ解決する」
○…高校時代は野球部で4番バッター。15年前から社会人のソフトボールチームに所属しプレー。最近は監督として采配を振るい、身長180cmのスラッガーになかなか出番はまわってこない。それでいい。「20人のメンバーみんなに交代で出てもらい、喜んでもらえるなら」と頬を緩める。単身赴任の生活では、故郷のきりたんぽ鍋で疲れを癒す。鎌倉の寺社巡りもリフレッシュのひとつに加わりそうだ。
○…大らかな性格で、人と話すことが好きだ。街を守るため、警察官としてきめ細かさも積み上げてきた。「安心安全に暮らせる街を目指し、署員一丸となってがんばりたい」