鎌倉湘南地区のコンソーシアムサポーターを務める 杉内 重太さん 西鎌倉在住 72歳
つなぎ役は陰ながら
○…神奈川県立高校で、毎年夏休みに実施されるインターンシップ。希望する生徒と受け入れる事業者をつなぐ、鎌倉湘南地区の「コンソーシアムサポーター」を務める。鎌倉市、藤沢市、茅ケ崎市、寒川町の県立高校17校に通う生徒約1万3千人が対象で、事務局は2年ごとに移動。今年4月から大船高校に拠点を置き、「できることは限られているけれど、参加して良かったと思ってもらえるように」と陰でバックアップする。
○…65歳まで都内の商社に勤め、退職後に「地元で何かお手伝いができれば」とサポーターに志願した。これまでに深沢高、藤沢西高、茅ケ崎西浜高で事務局を各2年務め、今年が就任7年目。インターンシップは、夏休み期間中の半日〜5日間で行われ、約500人の生徒が参加する。一番忙しい時期は4〜5月で、事業者への依頼と日程調整に奔走。約120の事業者が受け皿となり、生徒の希望とマッチングさせていく。
○…実習後のアンケートで、参加生徒の9割以上が「進路に役立った」「想像以上」と回答したのは励みになる。本業の時間を割いてインターンシップを設定してくれる事業所には感謝の気持ちを忘れず、「教育体制のフローを再確認できた」「高校生から刺激をもらった」などの返答をもらうことも。「一方的でなく、相互にメリットをもたらしたい」
○…趣味はヨット。休日には友人の所有船で伊豆半島や大島まで赴き、ガスコンロやシャワー、トレイが付く船内で1泊することも。「自由な時間だけど、波風の影響で自由にならないのも魅力」。高校生に伝えたいのは、「知らない世界を自分の目で確かめ、合う合わないを感じてほしい」。進路選択の幅を広げる活動を担っていく。
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