鎌倉市のフェアトレードタウン認定を目指す「鎌倉エシカルラボ」共同代表 稲葉 哲治さん 東京都在住 45歳
個々の価値観で創る未来
○…生産者の労働環境などに配慮した公正な取引「フェアトレード」。これをまちぐるみで推進するフェアトレードタウンに鎌倉も認定されることを目指し、昨年発足した市民団体「鎌倉エシカルラボ」の共同代表を務める。8月には、企業と開発した「鎌倉焙煎珈琲 フェアトレードかまくらブレンド」を発売。「そろそろ店頭に並び始める頃」と期待が高まる。
○…新宿で暮らし40年超。開成中高を経て、東京大学へ進学するも中退し、引きこもりを経験。社会復帰の一歩にと始めたコンビニでのアルバイトで、副店長として後輩の人材育成に力を入れたところ、売上がアップ。身をもって知った「人事や研修の大切さ」を糧に人材コンサルタントとして再出発。引きこもりやニート、シングルマザーら若年無業者の就職支援にも取り組んできた。働き方のフェアトレードも目指すものの1つだ。
○…現在は人事の仕事と並行して、岐れ道近くのエシカル・SDGs 商品の店「えしかる屋」のプロデュースも行う。「簡単に言うとエシカルは、より良い未来をつくるもの」。脱プラ商品とプラ包装のもの、革製品とヴィーガン商品など、店内には対立する価値観の商品もあるが、来店者には心に刺さる「トキメキ」を見つけ、「自分の中の価値観に気付いてもらえたら。エシカルは嫌々やるものではないので」とほほ笑む。
○…店オープンから約4年。往復3時間半かけて鎌倉に通う。移動時間は苦ではないが、最近引っ越しを考え始めた。理由は、鎌倉の人や地域とのつながりが深まってきたからだ。「子どもからおばあちゃんまで店の常連さんも増えてきた。ラボの活動でも人の輪が広がった。親しい人、頼れる人がいる町に身を置くと楽しいはず」
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