鎌倉サーキュラーアワード実行委員長を務める 田中 浩也(ひろや)さん 西鎌倉在住 50歳
誰もが「循活(じゅんかつ)」できる地に
○…ビーチクリーンやフードロス削減など、環境保護に取り組む人が多い湘南エリア。知り合った人たちが活動内容を熱心に話す姿に「胸を打たれた」。大町にあるアップサイクルラボの責任者でもあり、自然と「鎌倉サーキュラーアワード」の企画・運営に携わることになった。昨年の第1回では、予想を上回る117件の応募があり、「びっくりした。それと同時にまだまだポテンシャルがあるエリアだと確信した」とにやり。今年は「戸別収集を楽しむアイデア」を募集する。「家族や友人を巻き込んで応募してほしい」
○…札幌で生まれ育つ。雪だるま作りを楽しむ少年は、自宅のパソコンを使い独学で「まち歩きゲーム」の制作にも没頭。小学4年生の時には、マイコンアイデアコンテストで札幌市青少年科学館長賞を受賞した。「自然体験と歴史とテクノロジーが好き」といい京都大学総合人間学部へ進学。同研究科を修了後、より研究に没頭するため東京大学大学院へ。現在は慶応義塾大学環境情報学部の教授を務める。実は、大阪万博で、日本館内「ファクトリーエリア」で常設展示制作を担当した。
○…アメリカ留学を経て迎えた30代半ば。「自然と歴史がある」と鎌倉へ移住した。常に自転車で移動し、「まちの小さな魅力発見」を楽しんでいる。プライベートでは8歳の娘と一緒に、生ゴミ処理機「キエーロ」を庭に設置したり、分別をゲーム感覚で楽しみながら行うなど、エコ活動に取り組んでいる。「環境との共生を進めると、家族との時間も増えた」
○…未来の理想は「湘南が、自然と環境を愛する人々が日本で1番住みたいエリアになること」。誰もが「循環活動を楽しめる地になること」を願う。
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