鎌倉 社会
公開日:2025.09.26
連載vol.3鎌倉の未来 紡ぐ視点
まちづくりに若者の熱気
学生団体ニューコロンブス 松山 亮翔 船長
鎌倉市のこれからのまちづくりについて、経済、観光、医療、スポーツ、学生など、さまざまな分野の団体にインタビューする連載企画。第3回は、学生団体ニューコロンブスの松山亮翔(あきと)船長=写真=に「学生」を軸に話を聞いた。
高校生から大学生の若者たちが、独自の視点でまちづくりに取り組む学生団体「ニューコロンブス」。環境保全や農業振興、平和推進、防災など活動は多岐にわたり、その魅力に多くの学生が賛同し、メンバーは200人を超える。
今春から船長を務める松山さんは「やはり近年はオーバーツーリズムの影響が大きい」と、生まれ育った鎌倉市が抱える課題について分析する。
歴史ある鎌倉を選んで来てくれる観光客と、地域を愛する地元住民がより良く共存するにはどうしたら良いのか。
「例えば、盆踊りやお神輿のように誰でも参加できる場所は、周りの知らない人たちといつの間にか仲良くなる。こんなイメージで、人と人が気軽に触れ合えるイベントにヒントがあると思う」。祭りの特別な空間には、文化や価値観の違いを飛び越える力がある。ゴミ問題や交通渋滞などを一足飛びに解消することは難しいが、負の側面を乗り越えれば「鎌倉の観光はもっと盛り上がる」と期待を込める。
学生たちの情熱と行動力をさらに生かすためには、行政との連携も欠かせない。そのために、松山さんは「情報発信」の質と量に着目する。
「行政の難しい文章では学生は敬遠してしまうし、伝わりにくい」。そして、「地域には僕たちニューコロンブスのように、学校でもない、家庭でもない居場所がたくさんある。それをもっと広く周知できれば、学生がまちづくりに参加するハードルを下げることができる」と提案する。
松山さんがニューコロンブスを知ったのは知人が誘ってくれたから。その偶然が無かったら、今は違う未来を歩んでいたかもしれない。「地域の活動は最初の一歩になるきっかけが大切。体験すれば、楽しさに気づく」と笑顔で語る。
若者の政治離れや投票率の低下が叫ばれて久しいが、地域へ貢献したい学生は決して少なくない。「もっと若者が興味を持つ公約があれば、必ず変わる」
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