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鎌倉 社会

公開日:2025.10.03

連載 vol.4鎌倉の未来 紡ぐ視点
スタジアムで地域共生
鎌倉インターナショナルFC 神川 明彦 クラブアドバイザー

 鎌倉市のこれからのまちづくりについて、経済、観光、医療、スポーツ、学生など、さまざまな分野の団体にインタビューする連載企画。第4回は、鎌倉インターナショナルFCクラブアドバイザーの神川明彦さん=写真=に「スポーツ」を軸に話を聞いた。

 ゴールドクレストスタジアム鎌倉をホームグラウンドに活動する、神奈川県社会人1部リーグ所属のサッカークラブ「鎌倉インターナショナルFC(鎌倉インテル)」。クラブが提唱する「スタジアムづくりは、まちづくり」の理念のもと、その本拠地は地域に開かれたスタジアムとして機能し、地域貢献の新たなモデルを築いている。

 同スタジアムは、市民や企業によるクラウドファンディングなど民間の力を集めて生まれた経緯を持つため、「地域のハブ施設」としての役割を重視しているという。陸上やラグビー、高校サッカー部、幼稚園や保育園、シニア向けの健康教室など、さまざまな団体が使用しており、鎌倉インテルのジュニアユースチームの監督も務める神川さんは、「地域の方々が安心・安全にスタジアムを使用できる環境を整えている。それこそが我々鎌倉インテルが果たすべき役割」と力を込める。

防災と賑わい両面で

 スタジアムは、有事の際、住民の命を守る防災拠点にもなるという重要な側面を持つ。今年2月に市内各地で行われた、アウトドアと防災体験のイベント「もしかま2025(鎌倉エフエム放送主催)」では、炊き出しや防災運動会などを実施。スタジアムが単なるスポーツ施設ではなく、「もしも」に備える地域共創の場であることを体現した。

 また、8月には地域感謝イベント「クレスタ サンクスフェス」を開催。地元飲食店によるブースや縁日、チアダンスなどのパフォーマンスで会場は終日活気に包まれ、1700人を超える地域住民や関係者が来場し大盛況となった。「年齢も性別も国籍も関係なく、一体感に包まれていた。スタジアムがさらに愛される存在になれば」と神川さん。

 10月19日(日)には、今シーズンのホームゲーム最終戦が同スタジアムで開催される。「ぜひ足を運んで」。キックオフは午後6時。

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