鎌倉 経済
公開日:2025.10.17
連載 最終回鎌倉の未来 紡ぐ視点
まちづくりは人づくり
鎌倉商工会議所 久保田 陽彦 会頭
鎌倉市のこれからのまちづくりについて、経済、観光、医療、スポーツ、学生、地域活動など、さまざまな分野の団体にインタビューする連載企画。最終回は、鎌倉商工会議所の久保田陽彦会頭=写真=に「地域経済」を軸に話を聞いた。
「やるからには『苦しい』とか『辛い』は言いたくない。楽しくなきゃ仕事じゃない」と、久保田会頭は自身の信条を語る。「鳩サブレー」でお馴染みの(株)豊島屋の社長業を、さまざまな角度から俯瞰でみる「映画監督」と捉え、その情熱を地域活動にも注ぐ。
目指すのは、商議所を市民に身近な存在とし、地域に活力を生み出すこと。その一環として、「オクトーバーフェスト」や「モノづくり展」といったイベントの開催に注力し、「地元の魅力を感じる場」を提供してきた。また、「まちづくりは、結局のところ人づくりだ」とし、未来への投資として創業支援や女性の社会進出にも力を入れている。
鎌倉経済は、人手不足や事業承継、人件費高騰、物価高、デジタル化の遅れといった課題に直面しているという。
これらの解消を目指し、これまでに「かまくらプレミアム商品券」の発行・販売を主導し、地域内消費を強力に喚起した。さらに、今年9月には、スキマバイトサービス「タイミー」との連携協定を締結。観光客増加で深刻化する人手不足に対し、学生やシニア層など多様な人材の労働力の掘り起こしを狙う。さらに、各種補助金申請のサポートなどで事業者を支える。
観光客と共存・共栄
久保田会頭は、観光客の増加が事業を潤す「恵みの一つ」であると強調し、「観光客が来ているからこそ事業が潤う。このメリットを地域全体で享受できる共存・共栄の仕組みが必要だ」と指摘。一方で、鎌倉の弱点としてインフラ(道路など)の整備の遅れを挙げた。「道路の拡張などがされれば、市民はもっと住みやすくなり、想定外の災害にも強くなるはず。観光地の渋滞解消にもつながる」と、防災・減災の観点からも整備の必要性を訴えた。
「鎌倉が大好き」と久保田会頭。「常に感謝の気持ちを持ち、持続可能な経済と地域文化を守り育てていきたい」
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