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茅ヶ崎・寒川 社会

公開日:2013.10.04

とれたて茅産野菜食卓へ
非農家出身者2人が就農

  • 「年末に初収穫します」と八木さん(右)と脇さん(左)

 南湖在住の八木努さん(46)と東海岸南在住の脇祥平さん(26)が、非農家出身で自ら農業経営を行う「新規就農者」として認定され、10日1日から自己管理の土地で農業を始めている。



 茅ヶ崎市では藤沢市と寒川町と連携し、新規農業参入者の受け入れ支援態勢を2012年11月に一新。非農家出身希望者がより就農しやすく整えられた。新態勢後、市内で初めて新規就農者となったのがこの2人で、それぞれの経験を活かそうと意欲で漲っている。



日本一を極めた自信が土台



 八木さんは横浜市磯子で生まれ、アメリカンフットボールで実業団日本一となった経歴の持ち主。その傍ら営業担当として全国津々浦々の転勤生活だったことから「神奈川に帰り、0(ゼロ)からのモノ作りで、マーケティングから企画販売まで一貫して行いたい」と”究極の営業”を切望するように。それが実現できると考えたのは、都市に近い茅ヶ崎での農業だった。選手引退後も勤めた続けた会社に44歳で別れを告げ、農家に弟子入り。市内芹沢などで研修を重ねた。



机上の学びを畑へ



 脇さんは生まれも育ちも茅ヶ崎という根っからの”茅産子”。大学で専攻した「農政」を自分の手で実践したいとの思いから、一念発起し医療系の職場を退職。香川県で単独農業研修に臨み「この仕事で間違いない」と決心したという。帰省後も市内中島で研修を続けた。



エールと失敗を糧に



 「失敗を恐れず自分の糧にしたい。農業は生涯現役の嬉しさがある」と八木さんの顔が和らぐ。脇さんは「審査中も様々な人がエールを送ってくれた。感謝したい」と丁寧に話し「朝採れ直後の野菜を地元の皆さんに味わってもらいたい」と同期2人は声を揃えていた。

 

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