茅ヶ崎市内を走る国道134号線の地下に、下水の貯留管が完成した。管の長さは中海岸放流渠(きょ)から浜須賀放流渠まで延べ約2・6Kmで、総貯留量は約1万8900㎥。
本事業は、相模湾の水質保全を目的として始まった。これまで雨天時には、雨水と汚水が混合した下水の一部が未処理のまま、相模湾に放流されていた。特に、初期の放流水は地表や管路内に堆積した汚濁物質が含まれ、水質汚染が懸念されていた。そこで、2004年度に市が策定した「合流式下水道緊急改善計画」に基づき、2007年度から約7年をかけて貯留管の布設工事を実施。その結果、汚濁度の高い水は貯留管に溜まり、晴天時に下水処理場へ送ることが可能になった。これにより、現状と比べ放流回数は半減し、相模湾の汚濁負荷量は年間約30t削減できる見込みだ。
また本事業では、工事に伴い産出された建設汚泥(産業廃棄物)を洗浄・ふるい分けし、養浜材としてリサイクルに成功。その量は約2万2000㎥におよび、侵食が進む茅ヶ崎海岸に置かれた。工事自体にも環境貢献がなされたかっこうだ。
貯留管の本格運用は3月下旬を予定している。
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