神奈川県議会議員 岩本一夫の 見聞(けんぶん)検分(けんぶん)㉟ www.iwamoto-kazuo.biz目と耳でしっかり確かめてから、考える。
音二郎生誕150周年!台湾総統府を訪ねた。
「おっぺけぺえ」で一世風靡した川上音二郎が現在の高砂緑地周辺を購入し「萬松園」と名付けたのは明治35年のことである。
さて今年は音二郎の生誕150周年。これを記念し、9月27・28日両日、音二郎・貞奴の偉業を後世に伝える「音貞オッペケ祭」が開催される。既に実行委員会が立ち上がり、茅ヶ崎市の共催も決定。美術館や図書館などでイベントが行われ、高砂一帯が百数十年前にタイムスリップする。
我が湘南座は、川上一座が使用した台本で名作「オセロー」を公演する。明治座でのニッポン初公演から、111年目の再演である。川上版オセローの舞台は、日本が統治していた台湾の総督府であり、現在も台湾総統が執務する「総統府」として当時の建物がそのまま使用されていた。 舞台が台湾なら言葉も漢字ばかり、難解この上ない。湘南座版の出演者はオセローは鷲郎、デスデモーナは鞆音と日本名である。詳しくは観てのお楽しみとしよう。
音二郎は駅南口近くに野外ステージを作り、「ベニスの商人」を地域の方々に披露したという。当時は九代目団十郎が住んでいたが、築地小劇場の創始者である土方与志や友田恭助など、演劇界に強烈な影響を与えた人物が生まれている。加山雄三や桑田佳祐の陰に隠れているが、川上夫妻は近代演劇の偉大な先駆者であり、その生き様は映画やオペラなどで語り継がれている。
音二郎は明治44年11月、自身が建てた大阪帝國座で、波瀾万丈の生涯を閉じた。享年47才。
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