スタジオミュージシャンとして、またアーティストのコンサートツアーを支えるバンドメンバーとして、音楽業界の裏方的な役割を担う古澤衛さん(43)=みずき在住。昨年10月、JR茅ケ崎駅の発着ベルがサザンオールスターズ「希望の轍」に変わったが、駅で流れているメロディは古澤さんのアレンジによるものだ。
これまで数々のアーティストのレコーディングやライブに参加してきた古澤さん。「昔からファンだったサザンの曲なので、敬意を払いながらイントロとサビの部分を10〜15秒に落とし込みました。茅ヶ崎に関わる仕事ができて嬉しかったですし、出来上がってほっとしました」と振り返る。駅に馴染みつつあるサザンのメロディは、自然に聞こえる様、ホームでの響き方や上下線での音の重なり方などに細心の注意が施された職人技の仕事といえる。
現場で培った経験と技術
東京で生まれ、ギターを最初に手に取ったのは小学6年生の時。高校時代にバンドを組んだが、その頃に知ったのがスタジオミュージシャンの存在。「見た目とかバンドとしてでなく、ギタリスト個人に興味を持ったんです。このギタリストが参加してるからこのレコードを、この曲を聴くっていう感じでしたね」
大学時代、就職するか悩んだが、音楽の道を選んだのは今でも変わらないギターへの愛情から。バイト情報誌で見つけたシンセサイザープログラマーのアシスタントが業界への入り口だった。「過酷な現場でしたが、出会う人たちがとにかく一流の方ばかりで魅力的で刺激もありました」。26歳の時、ギタリストであり音楽プロデューサーの佐橋佳幸氏のアシスタントとなり、レコーディングやライブなど、今に繋がる経験を積んでいった。独立後は河村隆一や藤井フミヤ、鈴木雅之など、多くのミュージシャンをサポートしている。「今まで続けてこられたのはとにかくギターが好きだからだと思います。今でもギター馬鹿のままですね」
2月に市民文化会館で
春から始まる某アーティストの全国ツアー前、茅ヶ崎市民文化会館で2月8日(日)に行われる「ヤノヨシヤLIVE」に参加する。「バンド全体を仕切る立場なので、ギタリストだけでなく出演する方たちとの絡みも楽しみです」。全国から地元茅ヶ崎まで、多岐に渡る活動が今年も始まっている。
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