1月30日(金)に開催される「第1回 茅ヶ崎カルチャー大学」の講師を務める 宮治 淳一さん 富士見町在住 59歳
街の魅力伝える音楽人
○…茅ヶ崎の文化・潮流を市民で共有していこうと茅ヶ崎YEG(商工会議所青年部)が1月30日に実施する「茅ヶ崎カルチャー大学」の初回講師を引き受けた。今回は「サザンと茅ヶ崎の音楽史」として、10年以上前から調べてきた成果の一部を紹介する。「街の規模は大きくないが、茅ヶ崎は昔から才人を輩出している。この場所にある不思議な磁場のようなものや、そうなった訳を皆さんと探っていきたい」
○…茅ヶ崎生まれ。小5の時に母親が家具調のステレオを購入し、ラジオから流れる洋楽チャートに魅せられていった。中学生の時、友人とビートルズの話をしていた所に「ビートルズならうちに全部あるよ」と話しかけてきたのが同級生だった桑田佳祐さん。高校の学園祭、大学時代はイベント「湘南ロックンロールセンター」を企画するなど音楽好き同士の交流が続いた。「76年に藤沢で企画したイベントに出演する桑田のバンド名が決まっていなくて勝手に付けたのが『桑田佳祐とサザンオールスターズ』。バンド名の由来とかも講座当日に話をします」
○…世界のレコード収集家を集めた海外の写真集に登場するなど、有数のコレクターとして知られている。現在は(株)ワーナーミュージック・ジャパンに勤務しながら、週末だけオープンする富士見町のカフェ「BRANDIN」を運営。店内にはこれまで収集したレコードが壁一面に並ぶ。「旅行も好きなんですがレコード店のある街に行っちゃいますね。自分は音楽を除くと何も残らないと思います」
○…「茅ヶ崎は素晴らしいミュージックシティだけど、出てくる才能を支援するようなアイデアが弱い」と街の現状を憂慮する。風土が生んだ財産を共有し、これからの才能もバックアップする環境の必要性を説く。「茅ヶ崎が持っている魅力を微力ながら発信していくことで、特徴を活かしたまちづくりの機運を高めていきたいですね」
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