10周年を迎えた吹奏楽団「クラーニッヒ ウィンズ」の代表を務める 佐藤 のぞみさん 浜之郷出身 29歳
音楽がつなぐ人の輪
○…茅ヶ崎市内で活動する吹奏楽団「クラーニッヒ ウィンズ」の代表。今年の発足10周年を記念して、12月19日(土)に茅ヶ崎市民文化会館大ホールで演奏会を開催する。「これまでの演奏会は小ホールだったので『10周年は大ホールで』と決めていました。続けてこられたのは団員一人ひとりの思いと、楽団を支えてくれた多くの人のおかげ。10年の感謝をこめて演奏したい」
○…鶴嶺小、中学校の出身。中学では運動部に入ろうと決めていたが、吹奏楽部の演奏を聴いて気持ちが一変した。「私も先輩たちのように演奏してみたい」。いくつかの楽器を試して一番興味がわいたパーカッションを選択し、引退するまで担当した。また部長も務め、現在までつながる仲間や恩師と出会った。
○…「卒業時にみんなで『OB会を作りたいね』と話をしたことが楽団のきっかけ。顧問の先生に相談したら『高校生が運営するのは大変だから、大学生の年齢になるまで待ちなさい』と諭されて」。3年後、恩師や先輩のアドバイスを受けながら約20人で楽団を結成。当時のメンバーが鶴嶺中OBだけだったためドイツ語で「鶴」を指す「クラーニッヒ」を楽団名に採用した。
○…「幼稚園の頃からあこがれていた」という看護師を志し、看護系の大学へ。卒業後、県西部の病院で6年間勤めた。今春から保健師として県の施設に勤務することになり、住まいも実家に近い寒川町に移すなど新生活を始めた。「楽団の練習にも参加しやすい」とニッコリ。「山ガール」の友人に誘われ、最近は山歩きが趣味。上高地や富士山などを訪れて景色と登頂の達成感を楽しんでいる。
○…「音楽でつながった仲間と一緒に頑張れる場があることに感謝」。現在の団員は約50人。楽団で宴会や旅行に出かけることも。「今後それぞれの生活も変化していくと思うけれど、みんなで工夫しながら活動し続けたい」。仲間と手作りの演奏はこれからも続く。
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