堤在住の西信光さん(75)が12月4日、雄三通りの茅ヶ崎珈琲店(【電話】0467・58・6077)で150回目の歌声ライブを開催した。
夢の実現へ「スカウト」
西さんの歌声ライブ開始は7年10カ月前に遡る。定年後、セカンドライフを満喫すべく様々な趣味に打ち込んでいた。その一つの作曲では、留学中の娘に宛てた手紙代わりの自作曲がエメロードの音楽祭で準優勝するほどの腕前だった。この頃から茅ヶ崎駅前でストリートライブを行っているとある時、同店店主の一杉繁さん(69)から「私の夢は歌声喫茶を開くこと。力を貸して下さい」と声をかけられた。今では同店は西さんの「第二の自宅」であり、活動拠点となっている。
互いに「成長」
開始当初の2008年は隔月開催だったのがあっという間に評判を呼び、月2回の開催が定着した。現在では、歌声喫茶の時間帯の同店には事前予約なしには入店できないほどの人気ぶりを見せている。一杉さんは「うちのような喫茶店は、来客がないと成り立たない。歌声喫茶を望む方は、店がないと歌えない。皆さんお互いに求め合って楽しい時間を過ごせる『歌声喫茶』が実現できて良かった。西さんには心から感謝しています」と語る。
西さんは「歌声サロン チーパッパ」という音楽グループを結成し、ボーカル兼ギター兼リーダーを務めるようになった。昨年から同世代のメンバー10人と市内の公民館などを巡る「歌声ツアー」を始め、市民文化会館を会場にした回では観客200人と公開レコーディングを成功させた。
独自の曲紹介
歌声喫茶で演奏される曲は「きよしこの夜」といった季節にちなんだ童謡から「WHITE CHRISTMAS」といった洋楽、「シクラメンのかほり」などの歌謡曲まで幅広い。また曲に関する短い話を西さんなりの見解で紹介するのも魅力の一つ。来場客は20代から80代までの男女同率。皆一様に5本の指が入るほどの大きな口を開け、笑顔で歌っている。6年来通い続けているという市内浜之郷在住の60代女性は「150回目の記念開催です。みんなで張り切って歌いましょうよ」と友人に笑顔で語りかけた。西さんが「皆様のおかげで150回目を迎えられました。これからも一緒に元気に頑張っていきましょう」と話すと、会場に集まった約50人の観客から大きな拍手が起こっていた。
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