ヤマハ音楽振興会が主催した「第4回エレクトーンアレンジ大賞」で、市内甘沼在住の城田亜澄さん(30)が、最高賞にあたる大賞に輝いた。
このコンテストは、同社が出版する『月刊エレクトーン』の企画として実施されたもの。
全国の高校生以上のエレクトーン奏者を対象に年1回開催され、選択式の課題曲と自由曲をアレンジして応募する。今年は9人が入選し、その中から城田さんが大賞に選ばれた。
城田さんが出品したのは、課題曲に「グリーンスリーブス」(イギリス民謡)、自由曲に「おぼろ月夜」(岡野貞一作曲)。
「グリーンスリーブス」は、最初にあそび弾きをして浮かんだイメージを元に、民族楽器をふんだんに盛り込み、アイリッシュ風にアレンジ。
「おぼろ月夜」は日が落ちて暗くなり、菜の花の香りだけが漂い霞みがかった月夜のイメージでドラマチックにアレンジしたという。「幼い頃祖母がよく歌ってくれた日本の歌は、特に想い入れが深い」と振り返る。
「エレクトーンは魔法の楽器」
赤羽根出身。ヤマハ音楽教室で講師を勤めている母に連れられ、4歳でピアノを始めた。「今もですが、とにかくピアノが楽しくて、時間を忘れて演奏に夢中になっちゃう」と照れ笑い。
高校の時に妹が弾いていたことで興味を持ったエレクトーン。一人でオーケストラのような演奏ができるなど多彩な音楽に対応できることが特徴で、約1000種以上の音が出せる機種もある。「頭の中で思い浮かべた世界観がそのまま表現できる、魔法の楽器ですね」。鍵盤を叩き次々に多種多様の音楽を奏でる様子は実に楽しげだ。
洗足学園音楽大学電子オルガン科を首席で卒業。現在は、市内でピアノ・エレクトーン教室を開くほか、ヤマハ音楽教室で小学生らに音楽を教えている。夫と2人暮らしの自宅と、楽器が置いてある実家とを往復することも多い。「曲のアレンジを母と話し合ったり、家で料理をしている時に曲が浮かんだり」と、音楽に囲まれた毎日だ。
エレクトーンの指導で子どもたちから受けた刺激は、受賞作にも反映されている。「発想が本当に自由。なによりも、音楽を心から楽しんでいるので、私もその気持ちを忘れないでいられます」と目を煌めかせる。
同コンクールへの応募は2回目。前回は2位にあたる優秀賞を受賞していた。賞を目指すことよりも、自身の作品を評価してもらうことで、より今後の成長に繋げたいという思いがあったという。
「大きな賞を頂き、本当に光栄」と城田さん。「音楽は、感情や世界観を色々な人に伝えらえる素敵なもの。より多くの方に音楽と触れ合ってもらうきっかけになれば」と話した。城田さんの課題曲アレンジ譜は、5月20日(土)に発売される同誌6月号に掲載される予定だという。
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