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茅ヶ崎版 公開:2017年8月4日 エリアトップへ

摘果ぶどうで商品開発 市内5商業者が活用

経済

公開:2017年8月4日

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ピクルスやジャムなど
ピクルスやジャムなど

 茅ヶ崎産「藤稔」の摘果ぶどうを活用し、このほど市内商業者5軒が新商品を生み出した。開発した事業者は「なんどき牧場」(今宿)、「きくやマルシェ」(矢畑)、「レプラコーン。」(甘沼)、「グラングラン」(茅ヶ崎)、「モンベランジュ」(浜之郷)。

 摘果ぶどうを提供したのは、ぶどうや梨を栽培する小西農園(西久保)の小西利章さん。昨年5月、小西さんが市へ「摘果ぶどうを有効活用できないか」と相談したことがきっかけとなり商品開発が始まった。

 同園では毎年、良質な藤稔を育てるために生育の悪い果実が紫色に色づく前に間引く作業を行っている。これによりぶどうの枝への負担を減らし、残した果実に養分を集中させることができるが、例年200kgほどの摘果ぶどうを廃棄していたという。

 そこで市は、市内の商業者に摘果ぶどうを提供し、6商業者が試作品の開発に成功した。今年度に入り、商品開発に成功した商業者の内4軒と新たに摘果ぶどうに興味を持った1軒を加えた計5軒が、7月上旬に同園と摘果ぶどうの取引を実施。1kg300円で、計130kgが取引された。

地域資源を掘り起こし

 摘果ぶどうは、マスカットのような色合いで、レモンのような酸味とシャキシャキした歯ごたえが特徴。各商業者が工夫を凝らし、ピクルスやジャム、ケーキなどが生み出された。

 7月25日には、茅ヶ崎市役所でマスコミ向けに試食会を開き、商業者らが完成した商品をPRした。試食会に出席した「なんどき牧場」代表取締役の横山貢さんは「これまでも規格外野菜をピクルスにして販売してきた経緯があり『捨ててしまうのはもったいない』という観点から、農家さんが廃棄してしまうよりは、飲食店で活用して美味しく提供できればと思い協力した」と話した。

 「レプラコーン。」代表の村井哲也さんは「摘果ぶどうなので酸味が効いている。その酸味を活かしつつコンポートなど工夫して商品開発を行った。『早摘み藤稔』として、期間限定でお客様に味わっていただける商品になれば」と展望を語った。

 開発商品は「なんどき牧場」がピクルス(税別500円)、「きくやマルシェ」がジャム(税別700円)、「レプラコーン。」が摘果ぶどうのシロップをかけたかき氷(税込500円)やゼリー、シロップ、「グラングラン」が摘果ぶどうのゼリーとホワイトチョコクリームのケーキ(税別350円)、「モンベランジュ」が藤稔をのせたアーモンドケーキ(税別330円)。各商業者の店舗で販売されている。

 市産業振興課と農業水産課は「今後も連携事業として、地域資源の掘り起こしや商品開発などを支援したい」と話している。

村井さん、横山さん(左から)
村井さん、横山さん(左から)

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