市内芹沢を拠点とする木工職人・徳長竜弘さん(33)=人物風土記で紹介=の携わった作品が、六本木ヒルズ(東京都港区)にある森美術館で開催中の「建築の日本展」に展示されている。
森美術館の15周年記念企画として、4月25日から始まった「建築の日本展〜その遺伝子のもたらすもの〜」。会場には、竪穴住居や千利休が豊臣秀吉のために建てた茶室『待庵』、古代出雲大社本殿など、古代から現代に至るまでの日本建築を原寸大で再現したり映像で紹介したりしている。
その中のひとつが、徳長さんが小田原の職人らと手がけた木造模型。都庁や代々木体育館を設計した建築家の故・丹下健三氏の自邸を、3分の1のスケールで再現した。現存しないその邸宅は、近代建築の名作とも呼ばれる。会場では、当時の暮らしの様子を紹介したスライドショーも見ることができる。
「おもしろい仕事」
旧知の小田原の職人から依頼され、徳長さんが担当したのは木製の障子と格子戸。3月後半から4月上旬にかけて製作した。「世界的な建築家(丹下氏)が、なぜこういうデザインにしたのかを考えながら作った。おもしろい仕事に関わることができ、来場者の反応が楽しみ」と徳長さんは語る。
100プロジェクト、400点を超える作品が並ぶ「建築の日本展」は、9月17日(月・祝)まで。問い合わせは森美術館【電話】03・5777・8600へ。
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