茅ヶ崎版 掲載号:2018年5月25日号
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市内在住岡本洋平さん 復活祝してライブ 7月開催 下咽頭癌乗り越え

文化

右から岡本さん、Caravanさん(市内で撮影)
右から岡本さん、Caravanさん(市内で撮影)
 市内在住の岡本洋平さん(39)がヴォーカル・ギターを務めるバンド「Hermann H.&The Pacemakers」(ヘルマンエイチアンドザペースメーカーズ)が、7月13日(金)と22日(日)に東京キネマ倶楽部で「NEVER DIE YOUNG」を開催する。

 2016年に下咽頭癌による入院・闘病を発表していた岡本さんの”復活”を祝し、ゆかりの深いゲストが出演。ゲストの一人である市内在住のシンガーソングライター・Caravanさん(43)は岡本さんの療養中に互いのスタジオを行き来するなど交流を重ね、二人は「茅ヶ崎から外へ発信すること」で意気投合した。

「茅ヶ崎から外へ発信し続ける」

 90年代後半から00年代に日本のロックシーンを盛り上げたバンド「ヘルマン」。2005年からの活動休止を経て12年に活動を再開し、16年11月にデビュー15周年ライブを予定していた。しかし目前の9月、岡本洋平さんの下咽頭癌が発見されライブは中止に。医師から告げられたのは「ステージ4」。「喉の全摘出を行わないと命に関わる」とも言われたという。

 「ヴォーカリストの商売道具である声を失うこと、何よりも娘の名前を呼べなくなるのは嫌だ」。岡本さんは複数の病院を巡り、化学療法を選択した。当時4歳の娘に打ち明けることを悩んでいたが、茅ヶ崎海岸で手をつなぎ遊んでいた時に自然と言葉が出た。「パパはずっと歌ってきて疲れちゃったから病院へ行くよ。どれくらいになるか分からないけれど」。娘から返ってきたのは「大丈夫だよ」の一言。その言葉は、入院中から今に至るまでパワーになっている。

出会い共感し合う

 岡本さんとCaravanさんが深く関わるようになったのは2017年春。以前から音楽活動を通じて互いを知っていたが、直接話す機会は無かった。岡本さんが退院し療養中だと知ったCaravanさんが、「洋平はまだ茅ヶ崎に住んでいるのかな」とふと思い立って連絡を取り合うように。偶然にも市内南側の近所に住んでいたことから、互いの音楽スタジオを行き来したり食事をともにした。「音楽以外の死生観など、精神的感覚で共感できることが多いと気付いた」(Caravanさん)。音楽シーンの中で、互いがどのジャンルにも属していないところも似ているといい、二人は「茅ヶ崎から内に閉じこもらず発信していくこと。ローカリズムにとらわれず外にもっと出て行こう」と熱くも冷静に、マイペースかつ大胆に見据えている。

再びステージへ

 復活ライブに向けて、Caravanさんは「洋平が”普通”に音楽活動に戻れることがうれしい。自分にできることでシンプルに応援したい」、岡本さんは「病気の前のように戻り生き続けていく。何も変わっていないことを見せたい」と話す。

 二人は「いつか一緒に作品を作れたら」とも話し、岡本さんは「生まれ育った茅ヶ崎に暮らす者として、茅ヶ崎に暮らす人たち、子どもや若い世代にメッセージを伝えたい」。仲間の待つステージへと再び向かう。

岡本さん(中央)がヴォーカルを務めるヘルマン
岡本さん(中央)がヴォーカルを務めるヘルマン

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