9月20日はバスの日。日本で初めてバスが運行した日を記念し、日本バス協会が制定した。現在茅ヶ崎市内では、路線バスとともに、コミュニティバス「えぼし号」が運行されている。観光面でも活躍する“市民の足”について、取材した。
コミュニティバスは、公共交通を補う目的で自治体などが中心となり運行するバス。茅ヶ崎市では通常の路線バスを運営している神奈川中央交通株式会社に委託し、現在、中海岸南湖・北部・鶴嶺・東部を起点に市立病院を循環するルートを走行。運賃は150〜200円で、乗車区間を問わず一律料金となっている。
運行開始は2002年5月。市都市政策課で公共交通を担当する山崎哲さん(38)は「交通網が発達している首都圏都市部の中では比較的早い導入」と説明する。入り組んだ狭い道が多い茅ヶ崎では、幅2・3mの路線バスが走行できない地域もあり、幅2・0mの小型バスが活躍する。特に東海道線を挟み南北をつなぐルートでは、この小ささが重宝されている。
愛称の「えぼし号」は公募から選定。初代車種のオムニノーバ・マルチライダーは、2011年に運用を離れた後も茅ヶ崎公園内に遊具として展示され、地域のマスコットになっている。「実は名刺もあるんですよ」(山崎さん)
バス停名も地元目線
ルートやバス停も地域と相談しながら決めている。バス停は基本的に200m間隔で設置されているが、『ジャスコ前』『ヨーロッパ村』など、現在は使用されていない名称も「地域に親しまれている」としてバス停名には引き続き採用されている。
特に利用が多いのは『市立病院』、そして『サザンビーチ入口』だ。「ビーチは特に観光客の利用が多く、湘南らしい景色も楽しめる、といった声も寄せられている」(山崎さん)。今年3月には、市が観光協会と協力し、えぼし号に乗って市内を巡る観光マップも作成した。
「地域に溶け込み、長く広く愛される存在であってほしい」と同課の宮崎翔平さん(32)。今日も青い車体は、市内を巡る。
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