茅ヶ崎版 掲載号:2018年10月12日号
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茅ヶ崎O(オー)ゲージ鉄道クラブの会長を務める 横山 恭之(やすゆき)さん 美住町在住 82歳

遊びをせんとや生まれけむ

 ○…10月14日は「鉄道の日」。趣味が高じて主催した工作教室を長年続け、2016年に有志たちとともに「茅ヶ崎Oゲージ鉄道クラブ」を設立。工作教室や、シニア向けの未病対策講座などを開催してきた。通常のNゲージ鉄道模型よりレール幅が広く、細部まで作り込まれたOゲージ。「作って楽しい。見て楽しい。動かして楽しい。若い人たちにもこの魅力を知ってもらいたいな」

 ○…東京都出身。線路沿いの家で電車の音を聞きながら育った。「思えばあのころから鉄道に惹かれていたのかな」。日中戦争のさなか、宇都宮に疎開。娯楽の少ない田舎で夢中になったのが工作だった。「中身はどうなっているんだろう」と車の玩具を分解して怒られることもしばしば。中学に上がるころには、ブリキや木の端材、エンジンを組み合わせて、模型雑誌を片手に船の模型を制作するほど熱中した。

 ○…都立大学の夜間に進学し、昼は宮田製作所に勤務し設計を担当。卒業後は山武ハネウェル(現アズビル)に入社し、ビルなどのオートメーション化に従事。1964年の東京五輪では、NHK放送センターの設備を整える現場監督を任された。28歳での結婚を機に茅ヶ崎に戸建を購入。44歳で改築した際、ちゃっかり自分の工房を構えた。「長年の夢だったんだ」

 ○…妻と息子3人に恵まれた。妻は人形作りの教室を主宰するほど手先が器用で、似た者夫婦だ。「子どもたちは全く模型に興味ないようだったけどね」とからっと笑う。力作の「D51」は11作品目の鉄道模型。図面から加工まですべて自身の手によるもので、備長炭を燃料とした動力機関まで再現している。モットーは『遊びをせんとや生まれけむ』。「子どものように夢中に生きたい」。模型を手に無邪気な笑顔を見せた。

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